
多事雑論009 歴史 ~昔も今も①~序
例えば、古代遺跡の発掘で木簡が出土したとして、それに上司の悪口や似顔絵などのラクガキが描かれていた場合、「昔の人もラクガキするんや~」と不思議な感じがしてしまう。
私たちはつい、「昔の人」を、今の人とは異質な「別物」のように錯覚してしまうのだ。
この感覚が、我々が歴史を学び知ろうとする時に、その理解力や想像力といった脳の働きをジャマするように思う。
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多事雑論008 社会 ~我的・日本人論~
高校~予備校時代、現代文の授業で、西洋と日本を比較して「日本(人)は○○である」という内容の文章がしばしば問題文として出題された。結論的に西洋の方が優れているかのような論旨のものが多く、内心ウンザリしていた。どうでもいい模試で、設問を無視して「バカバカしくて読む気にもならない」という趣旨の小論文を書いたことがあるくらいだ。 …

多事雑論007 算数 ~点と線~
小学校の算数の授業で、先生が黒板にチョークで「カツン!」と点を打ち、これは何でしょう?と生徒達に問うた。
我々生徒は、挙手するまでもなく、口々に「点やん」と答えた。
すると次は、「じゃあ、これを顕微鏡で拡大したら…?」と言いながら黒板に大きな円を描いて塗りつぶした。「点じゃないよな?」 …

多事雑論006 理科 ~水は0度で凍り、100度で気化する?~
小学校の理科の授業で、「1気圧のもと、水は0℃で凍り、100℃で沸騰する」と習ったとき、
私は「えらい『ピッタリ』な数字で、凍ったり沸騰したりすんねんなー」ぐらいに思っていた。 …

多事雑論005 理科 ~なぜ男性に乳首があるのか~
子供に「ライオンの絵を描いて」と言われたら、人はどんな画を描くだろうか。おそらく、ほとんどの人は「オス」の絵を描くだろう。メスの絵では、猫だか何だか分からなくなるから。 …

多事雑論004 歴史 ~三国志登場人物の名前~
小学生のころ、NHKの「人形劇・三国志」をよく見ていた。中学に上がる時、祖父にねだって吉川英治「三国志」を買ってもらい、難しい漢字だらけの文庫本を夢中で読んだ。全八巻のこの文庫は、今では変色と破れでボロボロだが、今でも私の宝物である。
それにしても、最近では戦国武将と同様、ゲームやイラストで三国志自体が妙にオタク化され、嘆かわしいかぎりである。
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多事雑論003 歴史 ~源家康と徳川次郎三郎~
平安時代ぐらいまでは「中臣鎌足」「藤原道長」「平清盛」「源頼朝」のように姓と名の間に「の」が入るが、
鎌倉時代あたり以降は「北条時政」「新田義貞」「伊達政宗」のように姓と名の間に「の」が入らなくなる。
これは、どういうことなのか。
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多事雑論002 バイク ~ピースサイン~
ツーリングライダー同士が、すれ違う時に「ピースサイン」を交わすという風習があった。その風習は、もう廃れてしまったのだろうか。細々とは続いているようだが… …