福祉雑論~序 門外漢

2018年5月、立翔館HPがリニューアルされた。その際、HP制作会社に「福祉雑論」という新コーナーを設けていただいたので、これから気まぐれにボチボチ投稿していきたい。

ところで、このHPの運営元概要中の「所長プロフィール」を御覧いただくと分かるように、私は社会福祉に関する専門校や学部学科の出身者ではない。また社会福祉に関する資格も一切持ち合わせていない。私はあくまでも法学部出身者(法学を真面目に勉強したわけでもないのだが)であり、社会福祉については門外漢である。
このことにつき劣等感を抱いた時期もあった。社会福祉士の資格とか勉強して取ったほうがええんかなぁ?と考えたこともあった。しかし、今は違う。頭でっかちの有資格者が、現場レベルの支援に向いているとは限らないという現実を、数多く見てきたからである。
むしろ、専門知識も資格もない一般人の方が、無駄な知識や情報に惑わされることなく、自然体で、普通の感覚をもって利用者と関われるのではないか。必ずしもそうではないのだろうが、そう思ってしまうぐらい、専門家に対して辟易してしまう場面を多々経験してきたのである。

私は現場レベルで必要な知識については、独学ではあるが結構マジメに勉強してきた。膨大な量の独自資料も作った。それでも、社会福祉全体に対しては、あえて距離を保ったままでいようと今では思っている。社会福祉という閉鎖体質の業界に身を置く上で、「客観的な視点を持っておくこと」が必要だと感じるからである。

歴史学に一石を投じたのは哲学者だった。映画界に革命をもたらしたのは漫才師だった。業界の外から吹く風は、内側に新鮮な空気を持ち込む。中に居ては見えないものが、外からだと良く見えるものである。
この「福祉雑論」では、業界を他人事のように客観視したときに思うこと・感じることを、雑文にして積み重ねていきたい。共感していただける方が一人でも居てくだされば幸いである。